南アフリカ

南アフリカ ヨハネスブルグ 寿司文化

私は南アフリカのヨハネスブルグにオフィスを構えるジャパンアフリカトラベルのコーディネーターとして働いています。コーディネーターという職業柄、アフリカ中を広範囲に渡って旅しています。これは、私が最近テレビの取材を行った南アフリカにある寿司文化についてのお話です。

日本の伝統食である寿司は、今や世界中で食べられている人気のある料理の1つです。アフリカ大陸最南端にある南アフリカでも、寿司は人気で、特に海岸沿いにある町ケープタウンでは日本の寿司職人が経営する日本食レストランなどもあります。

一方、最寄りの海岸から約600㎞も離れた内陸にある大都市、ヨハネスブルグでも寿司は人気があり、シーフード・レストラン、中華料理店、アジアン・フュージョン・レストラン、マーケットの出店、回転寿司など様々な場所で寿司が提供されており、そのスタイルも様々です。濃厚なソース、甘辛ソース、マヨネーズなどがたっぷりかかっているロール寿司、ふりかけがぱらぱらかかっている寿司、油で揚げている寿司など日本人は思わず「うっ!」と驚くような寿司がありますが、これらは地元民には大人気。南アフリカならではの寿司は、ファッションサンドイッチ。酢飯をパンにみたてて、サーモンやアボカドを重ね、サンドイッチのように三角に切って提供します。かわいい見た目はまさにサンドイッチ!

そんな南アフリカならではの寿司を提供するレストランを訪れ、寿司職人を取材。寿司職人はジンバブエやマラウィー出身。ちなみに、ジンバブエでは、寿司は高級食とされており、首都ハラレにあるシーフード・レストランや中華料理店でも食べることが出来ます。ピザ寿司と呼ばれる新しいスタイルの寿司を、ジンバブエで初めて食べました。

南アフリカの寿司取材の最後は、ショッピングセンターの広場を貸し切って行った寿司ショー。伝統的なドラムやダンスのパフォーマーたちが集まった多くの観客たちを盛り上げます。寿司ショーでは、日本の寿司職人がマグロの解体ショーを披露し、ケープで獲れた新鮮な57㎏もの大きなキハダマグロを、一度も冷凍せずにヨハネスブルグに空輸し、解体ショーで使いました。ヨハネスブルグの魚屋で販売されている魚は、冷凍ものもしくは解凍されたものがほとんどで、一度も冷凍されていな鮮魚は珍しく、また57㎏もの大きな頭付きのマグロを地元の人が目にする機会はないため、観客は大喜び。みんな食い入るように魚と日本の職人の包丁さばきを見ていました。ショーの最後には、日本の職人が作ったマグロの握りが振る舞われ、観客は日本の寿司を楽しんでいました。

アフリカで独自に発達した寿司文化を求めて、南アフリカを訪れてみてはいかがでしょうか?詳しい情報はジャパンアフリカ(http://www.japanafrica.jp/)までお問い合わせ下さい。